新築


新築・「淡路島 さくらの家」

設計・監理:井上久実設計室 https://kumiarch.com/

施工:淡路工舎

計画地は、淡路島東海岸の生穂漁港の近く、細く急な坂道の先に現れます。

南に大阪湾を望み、北に緑深い山をかかえるこの地に、大阪から移り住むスポーツ医学を専門とする医師の診療所兼住宅を計画しました。

周囲の緑豊かな自然と共に暮らす静かな住まいであると同時に、台風時の海風、虫・獣害などの自然の脅威への配慮が求められました。

 団欒の場、診療所、浴室の高さの異なる3つのボリュームそれぞれがリニアに伸びる”縁側”を介して繋がります。それぞれのボリュームへは”縁側”に出てから入るという動線を作りました。”縁側”は、暮らしの中で各ボリュームをつなぐ”動線”だけではなく、常に自然を感じる”ルーム”と位置付けました。”縁側”の外部面には、蚊帳として可動式の網メッシュを張り、虫の防御と通風を両立させ、眺望を確保しています。

(JIA近畿支部 住宅部会 作品展委員会・建築人賞奨励賞受賞)

https://www.youtube.com/watch?v=KC6oQUMttjA


新築・淡路市住宅兼店舗「半麦ハット」

設計:RUI Architects+西澤徹夫建築事務所

施工:淡路工舎

東京芸大大学院卒の女性建築家・板坂留五さん設計の、大阪湾に面して建つ、板坂さんのご両親のための店舗兼住宅(Si Vi Veux by the sea)。

淡路のガラス温室をイメージした三角屋根の鉄骨構造体の中央に、木造のコアを配置することで各室を区切っている。

当初、そのイメージの実現は難しいと感じたが、彼女のイメージを是非とも実現してあげたいと何度も打合せをし、形にした。

角材の巾木、アンティークの建具、家具に合わせた窓台の高さ、丸く削ったサイディング・・・随所に彼女なりのこだわりが。

宮大工として木や素材を組み合わせて施工してきた経験が生かされた作品となっている。

(新建築・住宅特集2020年1月号に掲載されました)

板坂留五ホームページ https://ruiitasaka.ooo/

Si Vi Veux by the sea https://www.si-tu-veux.com/

新築・洲本市T邸

設計:ヒラマツグミ

施工:淡路工舎

淡路島を拠点に全国で活動する建築設計事務所「ヒラマツグミ」とのコラボレーション。

階段、建具、造作家具など細部のディティールを「直線的」になるように意識。

曲がりベニヤや蹴込みを斜めにした階段など、宮大工の技術を活かし、ヒラマツグミさんらしさ溢れる設計を形に施工しました。

ヒラマツグミ http://hgumi.net/

新築・洲本市H邸

七寸角の柱に、リビング上部吹き抜けのダイナミックな梁。すべて誂えの建具。

大工がこだわった玄関。施主さんがこだわった洗面のタイル張り。白い壁は漆喰仕上げ。和室の壁は淡路島の土で仕上げた。

施主さんも加工場を訪れ、木材加工も体験するなど、対話をしながら共に造った新築住宅。

新築・洲本市I邸

30代前半の若いお施主さん。漆喰の壁と杉の床板で、白く明るい空間を演出。

建具を天井までの高さにすることで部屋を広く見せ、モダンなキッチンと照明で伝統的な技術と現代のデザインを調和させた。

漆喰塗りをお施主さん自身が行ない、一部を建築学部の学生さんのワークショップで仕上げた。技術とアイディアで予算内に納めることに成功。