設計・施工:淡路工舎
淡路島の七福神巡りのお寺として有名な「宝生寺(ほうしょうじ)」。
お寺を参拝に行った時にたまたま住職さんと出会い、話したのがきっかけで建て替えのプロジェクトを開始。島外からの参拝客が増える中で、他のお寺と差別化し、「来てもらった方に覚えてもらえるお寺にしたい」というコンセプトで、方形の屋根の本堂を提案した。
宮大工として伝統技術を取り入れながらも、参拝客の記憶に残る様な印象的な意匠にする。
環境・循環を考え、旧本堂の建材で使えるものは再利用する。
若手メンバーを中心に指導しながら学ばせることで、人件費コストを抑えつつ、次の世代に技術を継承するチャレンジを行なった。
観光客が集まり、地域で若い職人が育つ。
人の流れを作ることも、宮大工集団として地域に貢献する重要な役割だと感じている。
宮大工・藤田大が、独立後に施工した社寺建築の一部です。
地元では「岩戸」と書いて「いわんど」と呼ばれる神社。
岩戸神社は以前、小さな神様が住んでおり、一匹の龍が神様を守って一緒に過ごしていました。龍が神様の用事で祠を留守にしている間に、地元の人達が神様を安乎八幡神社へ移動したそうです。そうとは知らずに戻ってきた龍は、いつか神様が戻ってくるはずと信じて、今も神様のいなくなった祠で待っていると伝えられています。